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CelebrAsianを通じてアジアの文化に触れる生徒たち

アジア研究会(Asian Society)は今年度のアジアフェスティバル(CelebrAsian Weekend)でアジア料理の屋台や発表会をはじめとした多くのイベントを開催しました。このイベントは5月11日から13日まで開催され、アンドーバーに300人以上の生徒がいるアジア人コミュニティが、その文化と活気を表現しました。

このアジアフェスティバルは、アジア研究会の共同代表を務める12年生のナヴィン・ヘス(Navin Kheth)さんにとっては3回目の経験となりました。ヘスさんはアジアフェスティバルの意義を、アジア人とアジア系アメリカ人の全生徒に仲間意識をもたらす事だと考えています。彼は「アンドーバーにいる300人以上の生徒たちが、このキャンパスでその文化を認められ称えられるのに役立つアジアフェスティバルは、とても重要だと思います。これは,彼らの個性と多様性を称えるだけでなく、アジア人とアジア系アメリカ人の生徒全員が一致団結する事ができるイベントです。普段はこの学校のアジア人とアジア系アメリカ人は単体としてひとくくりにされています。しかしアジアフェスティバルでは食べ物の屋台や発表会のいずれかを通じて、個々の声が聞けるよう努めています。」と語りました。
11年生のエリカ・ナム(Erica Nam)さんのような学生にとってアジアフェスティバルはいろいろな意味でアンドーバーのコミュニティに影響を与えました。ナムさんによると、アジアフェスティバルはアンドーバーのコミュニティが未知の文化に親しむ機会となりました。「アジアフェスティバルの重要性は、アンドーバーの生徒に今まで親しみの無かった文化について知るだけでなく、参加する機会を与えた事です。アンドーバーの多様性のあるコミュニティがよりまとまり、共感を持って、理解できるようになるためにこのような機会は重要だと思います。」とナムさんは語りました。
ナンシー・マーさん(Nancy Ma)が脚本執筆、独演をした「家」(home)で今年度のアジアフェスティバルは幕を開けました。「家」は先週の金曜日にケンパー(Kemper)で上演された、アジア系アメリカ人と移民のアメリカでの暮らしの裏話を描いた物語です。ある観客たちにとっては、一人の女優が多くの役柄を独演した歌が魅力的な舞台でした。一方で観客の一人の9年生のジャネット・ジャン(Jeannete Zhang)さんは、特に移住に関連付けられたさまざまな側面が描写されていることに気がつきました。ジャンさんは「金曜日の舞台はとても感動的で心を揺さぶられました。アメリカで生まれ育った女性が両親や祖母の役割を担うのは見ていてとても興味深かったです。この舞台は、私の両親がアメリカに移住した時に直面した苦労について考えさせてくれました。そして何にもまして、両親が私のために犠牲を払ってくれたことに感謝しました。」と語りました。
アジアンフェスティバルの残りのイベントは土曜日に行われました。生徒たちは食べ物の屋台で,独自の料理を通じて自国の文化を披露しました。日本の寿司からカンボジアのチュンフン(chungfoon=腸粉=点心の一種)まで、食べ物の屋台はアジア全土の文化から生まれた料理を披露しました。食べ物の屋台はアジアフェスティバルの多くのイベントの中でも人気でした。食べ物の屋台の担当者で11年生のダグラス・ヤン(Douglas Yang)さんは、「私の一番のお気に入りは食べ物の屋台です。すべての国の食べ物には独創性があり、食べ物はアジア文化の本質的な特徴を表しています。アジア文化を称え、広めるためには食べ物を売るより良い方法はありません。食べ物自体が魅力的だということが、私が惹きつけられた明確な理由です」と語りました。

ナムさんは「韓国焼肉や軽食や本場のカンボジア料理を売ることが本当に楽しかったです。また屋台でいろいろな料理を食べるのもとても楽しかったです。」と語りました。

アジアフェスティバルは、学生たちの発表会を最後に幕を閉じました。観客の一人で10年生のダミアン・ディン(Damian Ding)さんによると、発表会は歌やギター演奏からダンスまで、さまざまな出し物が勢揃いだったそうです。

発表会に臨席していたジャンさんは、「フェスティバルで私が気に入ったのは発表会でした。発表されたいろいろな出し物を観るのは素晴らしかったです。特に気に入ったのは、11年生のアンジェリーナ・チョイ(Angelreana Choi)さんの詩の朗読で、それは私にも関係しているたくさんの問題点について強調していたからです。」と語りました。