先週月曜日午前一時、12年生のヒューゴ・ソロモン君が目を覚ますと彼のパソコンが炎に覆われていた。ソロモン君は火を見るや否やベッドから飛び起き、ブランケットで直ちに消火し、パソコンを床に投げ落としたという。アルムナイ寮長である彼はその後すぐに同じ寮に住む生徒に避難するように伝えたという。彼は火事場の馬鹿力を経験したと語っていた。もう一人の寮長である11年生のグレイス・ヒッチコックと共に寮生全員が避難しているか確認したが、ソロモン君はその時半裸だったらしい。「起きたらパソコンが燃えていて、どうしようどうしようと叫んでいました。ブランケットをとって火を消そうと思いましたが、そうその時点で火は床に燃え広がっていました。その直後火災報知器がなりました。その時点で私は避難していました。」ソロモン君が使用していたパソコンのモデルはDell XPS 9650で、デル株式会社によると似たようなモデルで同様な過熱事故が報告されていたそうだ。アンドーバー 消防署はソロモン君のパソコンのバッテリーの爆発により火事が発生したと報告した。英語科教員で寮母のエマ・スタッファロニさんはフィリピアン紙にメールで、「夜中に火事は起きたので混乱する状況だったのにも関わらず、ソロモン君は寮生全員が避難するように素晴らしい対応をしてくれたおかげで全員が無事ですみましたし、スプリンクラーが発動し建物全体には害が及ぶこともありませんでした。」とソロモン君の迅速な対応を賞賛した。事故後の数日間はソロモン君は別の場所で過ごさざるを得ず、ジェニファー・エリオット副校長兼寮生活管理委員副委員長の家で一泊過ごすこととなり、その後フォックスクロフト棟に住む同じく12年生のアイゼア・リー君とクリス・ワード君の部屋に土曜日まで泊まることとなった。リー君は、「ヒューゴ君はカリスマがあり、いつも笑顔な子で、僕たちの部屋に泊まってくれて楽しい時間を過ごせました。僕たちを選んでくれて光栄です。おそらく僕たちの部屋に泊まることになったのはゲストルームがあってよく日通いの生徒が週末に泊まることがあるからだと思います。」と語った。火事のあった週はたまたま部屋点検に合格した週であったとソロモン君は語る。「今年度に僕は十回も点検で不合格になっていました。他の生徒たちもよく不合格になるのですが、今となっては点検の需要さが身にしみてわかります。点検に来る方も、「やっとこれをやる意味がわかったでしょ」と言っていて、僕はなかったら死ぬところでしたと伝えました。」火事の直後、ソロモン君は気持ちを整理する為にレベッカ・M・サイクス保健所に行った。加えて事件での出来事や気持ちを日記に書き表した。「保健所でカンセリングの先生と数時間過ごし、気持ちの整理の手助けをしてくださりました。カウンセリングの後、少し休ませてもらいました。火災報知器が鳴るまで少し時間があったので、もしあの時起きなかったらどうなっていたのだろうと思うと怖い気持ちでいっぱいでした。」続いて彼は、「その日の出来事をたくさん日記に書きました。こんなに恐ろしい出来事を受け入れるのには時間が必要です。」日記以外にもソロモン君は周りの人からも支えられたという。「周りの人たちには精神的にとても助けてもらいました。特に僕の所属するボート部は大きな支えになりました。火事のあったその日にも部活に行きました。僕の周りにこんなにも優しい人たちがいることを改めて感謝しました。」ソロモン君は続けて、「僕の事件の冗談を作られてもいました。僕のお気に入りはアデルのSet Fire to the Rainという曲に掛けて「なぜパソコンは雨の中で火を灯したの？（Why did the computer set fire to the rain?）」「デルだから。（Because it was a dell.）」というなぞなぞでした。個人的にとても面白いと思います。スナップチャットでも友達に僕に何があったか拡散しました。避難後、ソロモン君の部屋のカーペット、壁、服が修繕されました。ソロモン君とヒッチコックさんによると火事後のソロモン君の部屋はプラスチックと鉄の燃えた刺激的な匂いが充満していたらしい。ソロモン君は、「二日前にやっと自分の部屋に戻ることができました。修繕のために棚の中のものを全て出してしたものを全部元どおりに戻しました。床に空いた穴は修繕され、灰で覆われた壁はスプレーで綺麗になっていました。」と語った。ソロモン君は数日間アルムナイ棟を離れて寂しかった反面、トラウマ的な現場から少し距離を置く時間が取れてよかったと語った。「寮の子たちは事故があって少し混乱していましたが、家族のようにお互い支え合っていました。しかし、僕にとって気持ちを整理するためにも自分の部屋から少し離れる期間をもらうのが最適だと判断しました。」
