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グッドネス・アンド・ノーレッジ・キャンペーン資金が2億ドルを超える

1778年に書かれたアンドーバー(Andover)の設立憲章には「知識のない善意は弱く、善意のない知識は危険である」と書かれている。現在、財務管理部(OAR=Office of Academy Resources)が主導する「知識と善意」キャンペーンは、我が校の価値観に根ざしながら、更なる改革を目指している。

広報責任者のトレイシー・スウィート氏(Tracy Sweet)は、この構想の目的と資金調達の成功について、フィリピアン紙(The Phillipian)に対して「『知識と善意』キャンペーンは2014年に教職員と理事会で承認された、アンドーバーの戦略の中でも優先度の高い主要な資金調達活動です。慎重に計画を練り上げ、最初に小規模の寄付の受付を始めた後、2017年9月にはピクニックとパーティーでキャンペーンを開始しました。今現在、このキャンペーンは2億ドルを上回り、猛烈な勢いで前進しています。」とメールで語った。

「知識と善意」キャンペーンでは、アンドーバーと関係のある様々な寄贈者から寄付を受けている。事務局長のトーマス・ロカビー氏(Thomas Lockerby)はアンドーバーの目標を進めるための寄贈者の役割について「このキャンペーンはまず第1に本学の戦略をより明確化する為に計画されました。第2に現在の学校の運営を引き続き支援していきます。従って卒業生と保護者両方からの毎年の基金を増やすことが、キャンペーンの重要な要素となります。これは学生の教育環境、キャンパスの教職員の環境をあらゆる側面からサポートする資金です。このキャンペーンは毎年の卒業生や両親からのサポートを継続して進めていくことが根本となっています。」と語った。

この「知識と善意」キャンペーンの寄付金の一部は、奨学金を受けている学生の約半数に割り当られている。ロカビー氏は「奨学金とアンドーバーの入試におけるニード-ブラインド ポリシー(need-blind policy=家庭の経済状況を入試の合否の判断材料としない方針)は、”すべての若者に機会を”というモットーは学生全体の多様性をより強化します。このような方針を継続してサポートするために、このキャンペーンの最も重要な目標の1つは奨学金の額を上げることです。私たちは、今年のキャンペーンで奨学金の額を上げることに焦点を当てています。このアンドーバーの価値観の有用性は、改革の重要性と結びつき、学校を成功に導きます。私たちの価値観は今までにないほど共感を集めています…アンドーバーは、どうすればよりよくなるかを問い続ける長い伝統を持っています。創造性と改革に焦点を当てれば大きな名声を得ることができるでしょうが、栄光にあぐらをかいていては、最も適切な教育環境を維持

することができません。」と語った。

このキャンペーンは、さまざまな建設計画を通して、キャンパスの改革の一部をサポートしている。レベッカ・エム・サイクス・ウェルネスセンター(Rebecca M. Sykes Wellness Center)やスナイダーセンター(Snyder Center)に始まり、オリバー・ウェンデル・ホームズ図書館(OWHL)は現在も改装中である。

ロカビー氏は「皆さんもご存知の通り、現在図書館ではこの数年間ずっと必要だった改修を行っています。図書館が最後に修繕されたのは1987年ですが、1930年台に作られて以来補修されていない部分もありました。そして今はただ改築するだけでなく、現代的な図書館とは何かを大々的に再考するべき時なのです。パンアスレチックセンター(Pan Athletic

Center)や音楽棟をキャンパスに新築する構想もあるそうです。このような取り組みは、このキャンペーンの公約でもある「学生たちの課外活動の強化」とも一致します。次に控えている競技用プロジェクト第2弾をこの春に発表しましたが、すべての費用が工面できておらずまだ始められていません。新しい競泳・潜水用のプールやレスリング場やダンススタジオを備えたアスレチック・センターは新しい拠点となり、音楽棟は音楽を勉強する生徒たちの経験値を高めるでしょう。」と語った。

スウィート氏は「これは単なる資金調達活動ではなく、学校の誇りなのです。このキャンペーンはニードブラインド奨学金や、ラーニング・イン・ザ・ワールド(Learning  in the World=世界で行う研修)、公平で包括的なカリキュラム、学校施設の新設や修復などのための重要な資金源なのです。これもまた学校の誇りです。アンドーバーのコミュニティの誰もがこのキャンペーンの後押しすることができます。それは授業や学習でも、また多角的な寮生の教育でもアンドーバーがリーダーとなることを推し進めます。」と語った。

こうした精神により、我が校の財務管理部門(OAR=Office of Academy Resources)は、教育発展支援評議会CASE=(Councul for Advancement and Support of Education)から教育の発展の分野での非営利組織として承認された。教育発展支援評議会は我が校の財務管理部門の提携校での資金調達活動の功績を認めた。

ロカビー氏は「この成功をおさめるためには寄贈者とボランティアの両方が重要です。私たちの重労働が認められるのは確かにとても嬉しいです。私たちは功績を認められましたが、実際に重労働をしたのは寄贈者とボランティアです。アンドーバーは私たちを支えてくれる寄贈者無しでは絶対にあり得ません。私たちには何百人ものボランティアがいてこの仕事を手伝ってくれました。だからこの功績は彼らの功績だと私は思っています。」と語った。